「ポルチオ」とか「ポルチオ性感帯」ということばを知ったけど、「ポルチオがなんだかわからない」「ポルチオがどこにあるのかわからない」「どうやってポルチオを見つければいいの?」「ポルチオとポルチオ性感帯は違うの?」という質問をいただくので、「ポルチオ」についてまとめました。

 

もくじ

「ポルチオ」ってなんですか?

「ポルチオ」という言葉は知らなくても、膣、子宮はわかりますよね?膣の奥のほうにあるのが子宮、膣に突き出ている子宮の入り口が子宮口、その子宮口のまわりにある突起の部分が、ポルチオ=子宮膣部(子宮頚部)です。その形状は、例えると、ペニスの平常時(勃起していないとき)の亀頭のような感じの突起です。

 

ポルチオは移動する

 

膣口から子宮口までの長さは個人差がありますが、平常時で7~9cm、つまり、ポルチオまで、平常時で膣口から指を入れて、届くかな、というくらいの長さ。日本人の男性の勃起時のペニスの長さは平均で13~14cm、数値だけで言うと、ペニスだったら平均値で届きますね。しかし、体位によってはペニスは膣に全部入っているとは限りません。ペニスが長い人は、当たって女性は痛いでしょうけど。
ところが、女性が性的に快感を感じていると、膣が収縮し、子宮口がだんだんと、膣口のほうへ近づいてくるのです。それに伴って、ポルチオも移動します。つまり、ポルチオの位置は一定していないということなんです。

 

ポルチオの位置や探し方

では、ポルチオはどのように探したらいいのでしょうか。男性だけでなく、女性も、あまりどこにあるのかというピンポイントな場所はわかっていないことが多いのです。さらに、SEX中に振動を与えることでポルチオはどんどん移動していくのです。そうなると、人によって本当にポルチオの位置が変わってしまいます。一概には言えませんが、たいていの場合は、膣口から尿道側の膣壁に沿って指を這わせたりすることでコリッとしていたりするポルチオを見つけることができます。わかりやすくいえば、膣の一番奥のコリッとした部分がポルチオです。ただし、上記に書いた通り、位置が移動します。
あくまでも私の臨床ですが、尿道側ではなく、おしり側(上記概念図C)になっている場合が多く、女性が仰向けの状態で、下側(おしり側)に指を這わせて、ポルチオにあたります。膣の奥あたりでコリコリした部分を指で探してください。尿道側にない場合もありますので、指の向きを逆にしても探してみてください。また、ポルチオが膣壁に覆われたりしたりして見つからない場合もあります。

 

ポルチオの感触

ポルチオを指で触ってみると、コリコリと硬い感触の人もいれば、柔らかい感触の人、固めのスポンジの様な感触の人もいます。
一般的には、出産経験のない方は硬く、出産経験のある方は柔らかいとも言われています。それに、ふだんは柔らかくても、逝くときにはポルチオが硬くなる女性もいます。そのため、指の触感だけでは、どこがポルチオなのか、わからない場合もあります。こういう時は、子宮口を含めて、突起のようになっている部分を探っていけばいいのです。

いきなりポルチオを刺激するのはNG

「では、指で探っていって、そこを指で触れて刺激すればいいのですね?」いいえ、それはNGです。実は、ポルチオというのは、いきなり触れると「痛い」という女性が多いのです。その痛さは、半端ではない場合もあり、男性が「ポルチオで気持ちよくなるよ」と思って、いきなり触れると、女性に突き飛ばされることもありますからご注意を。

 

ポルチオはゆっくりと「開発」が必要

ポルチオは、はじめは、触っても全く感じなかったりすることが多く、場合によっては痛いと感じる場合もあるのに、なぜ、そのようなところが敏感に感じるようになってくるのでしょうか。ポルチオが存在しているのは膣の奥です。膣の奥は、あまり刺激を敏感に感じる場所ではありません。そのため、本来はあまり大きい快感ではないはずの膣の奥への刺激を、脳がポルチオへの刺激は快感であると処理しなければ大きな快感を生み出すことはできません。ポルチオへの刺激だけが快感を生み出すのではなく、女性の脳自身が快感だと処理することで快感を生み出すのです。クリトリスのように触るとすぐ快感を感じるというわけではないのですが、脳が「膣奥を触られていること」=「快感である」と認識することで、気持ちよく感じるようになってきます。
そういうわけですから、ポルチオで快感に導こうと思ったら「開発」が必要です。まず、膣内が十分に濡れていないとダメです。よく勘違いしている人がいます。膣口のあたりが濡れているから、膣内も濡れていると思って、指やペニスを挿入してしまう。実は、膣口が濡れていても、膣内は濡れていないことが多いのです。そのため、指を挿入するときも、指をオイルなどで濡らして挿入するのがお勧めです。
では、濡れていればOKなのか?いえ、それだけではダメです。濡れていても、痛みを感じることもあります。まずは、ゆっくりと優しく触れてみる。慣らすことが必要なんです。

 

ポルチオの開発

ポルチオの開発、基本的な方法はペニスや指を膣の中に入れ、ポルチオやその周りを刺激することから始まります。指でポルチオをトントンと押したり、軽く刺激し続けたり。この時にブルブルとポルチオと一緒に子宮を揺らす感覚を女性に与えることが大切です。刺激の強さは女性によって好みが違うので、連続した弱い刺激が好きな女性もいれば、間隔のあいた強い刺激が好きな女性もいます。女性の気持ちいい感覚に合わせた刺激に調節することが大切です。
ポルチオの位置はクリトリスのようにはっきりわかるものではありません。そのため、どこが気持ちいいのかを反応をみながら触っていくことが大切なのです。ポルチオを開発するには、刺激方法や触り方よりも、どうやって下腹部への振動を快感だと脳に処理させるかが大切です。下腹部への快感を脳が処理してくれるようになったら、後はお腹側が気持ちいいのか、側面がいいのか・・・など女性の一番快感が強く表れるところを刺激していくことで、どんどん脳が快楽を大きく処理してくれるようになっていくのです。

 

出産経験のある女性のほうがポルチオの開発がしやすい

出産した女性は、出産していない女性と比べてポルチオが比較的柔らかく、出産を経験していない女性は比較的固いといわれています。出産していない女性よりも、出産している女性のほうが、ポルチオでの快感を得られやすいのです。出産の痛み・陣痛と引き換えにポルチオでの快感を与えらえたといっても過言ではないのに、その快感を一生得ることなく終っていく女性が多いのです。

 

出産経験のない女性のポルチオ・オーガズムは?

出産した女性は、ポルチオが比較的柔らかく、出産を経験していない女性は比較的固い・・・と書きましたが、では、出産を経験していない女性はポルチオ・オーガズムは得られないのか?というと、そんなことはありません。出産経験のある女性のほうが開発しやすいというだけで、出産を経験していない女性でも、ゆっくりと時間をかけて、痛くならないようにポルチオを刺激していけばポルチオ・オーガズムになることは可能です。
(私、媛之天翔はプライベート・セッションで出産経験のない女性、SEX経験の少ない女性の「ポルチオ開発セッション」も行っています)

ポルチオはSEXの間も移動する

ポルチオが移動することは上にも書きました。そのポルチオ、指やペニスなどを挿入している間も移動します。そのため、「さっきはポルチオに当たっていたのに、同じ位置で当たらなくなってしまった」ということも多いのです。ポルチオは、SEXの間でも何度も位置が変わります。

 

SEXの間、移動するポルチオの見つけ方

移動するポルチオ、では、どうやって見つければいいか・・・これ、知りたいところだと思います。結論は女性の体に委ねればいいのです。つまり、気持ちよくなってくると、特に騎乗位などでは、女性は自分でいちばん気持ちいいところに当たるように動きます。そして、いちばん気持ちいいポルチオに女性みずから体を動かしていくことが多いのです。それが無意識の場合もあります。男性が、あれこれ動くよりも、女性が気持ちいいというところに当たるように、女性が動くのを、男性は待っていたほうがいいと言えるのです。

 

ポルチオとポルチオ性感帯は同じもの?

ポルチオは、前記のとおり、子宮膣部、子宮頚部、子宮口のまわりの部分です。ポルチオ性感帯ということばを見たことのある方もいらっしゃると思いますが、ポルチオとポルチオ性感帯って同じもの、それとも違うものなの?と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれません。ポルチオ性感帯というのは、ポルチオを含む性感帯・・・これじゃ説明になっていませんね。具体的には、子宮と密着している部分、恥骨、骨盤、仙骨、内臓。つまり、骨振動などにより、ポルチオとその周辺の子宮や内臓が震えることで逝くことが多いため、ポルチオとその周りを「ポルチオ性感帯」と呼びます。体の外から、ポルチオ性感帯である恥骨や骨盤などを刺激していくだけで、ポルチオ・オーガズムを得られることもあります。これを「体外式ポルチオ性感」と言っています。多くの方は、裸にならないと、女性器を刺激されないと、オーガズムを得られないと思っていることでしょう。「体外式ポルチオ性感」は、実は裸にならなくても、着衣のままでも可能なんです。

 

クリトリス、Gスポット、ポルチオのオーガズムの違い

では、クリトリスやGスポットとポルチオは、快感・オーガズム(逝く)はどのように違うのでしょうか。(私は男性ですので、あくまでも女性からのヒヤリングです)
クリトリス・オーガズム
気持ちいいけれど快感は膣口あたりやクリトリス周辺だけで止まってしまいます。

Gスポット・オーガズム
気持ちいいけれどボヤ~っとした快感で、膣や腰まで快感が広がっていきます。

ポルチオ・オーガズム
クリトリスと比べるとGスポットもかなり快感の広さは広いのですが、ポルチオはもっとすごいのです。ポルチオはガンガン腰に来る快感でパンチが効いていて、さらに快感を感じるのが膣から腰までの範囲だけではなく、首や頭、さらには足の先まで全身で快感を感じることができるオーガズムなのです。

さらにクリトリスとGスポット、ポルチオの決定的な違いは、ポルチオだけは何度も何度も連続して逝くことができるということです。クリトリスやGスポットは一度逝ってしまうとそのあとは逝くことが出来なかったり、少し時間を空けないと逝けなかったりしてしまいます。しかし、ポルチオは時間を空けなくても何度も何度も連続して逝くことが可能なのです。ポルチオでは逝ってから2~3秒でまた次のオーガズムになることもあります。この連続したポルチオ・オーガズム、女性の意識とは無関係に体が勝手に、オーガズムの状態になることが多いのです。女性はポルチオ・オーガズムの状態になると、頭の中でスパークがはじけているような感じで頭が真っ白になってしまったり、体がふわふわと浮いているような感じになったり、自分の体から離れているような感覚になったり、宇宙とつながっているような感覚になったり。

 

ポルチオ・オーガズムはエンドレスな至福となる

私が、セクシャル・トリートメント施術やポルチオ開発セッションを行うと、女性が、「ポルチオ・オーガズム状態」になることが多くあります。女性が、無意識に自分で体を動かして、気持ちいいところに当てているという状態で膣の奥、すなわちポルチオでの快感となっているのです。しかも、一度オーガズム状態になると、もう数秒後には、それを続けていたくなる、その波が次から次へとやってくるという感じなのです。「無意識」に動いて、女性はエンドレスとなります。「早く終らせたい」などとは程遠く、時間いっぱい、ギリギリまで、その状態になっていたいのです。膣に指やペニスを挿入しなくても、キスだけでスイッチが入ったり、外から、恥骨の上あたりのお腹を、タッチしたり、刺激を与えたりするだけでオーガズムになることもあります。一時的に、脳が酸欠・過呼吸状態になる場合があります。動作や言葉を発しているときは、まだいいのですが、失神状態になってしまうような場合もあります。女性のほうから、自発的に「ちょっと休憩」とか、ということがなく、とにかくエンドレスなので、女性の様子・状態を見ながら、あまり過度にならないよう、「ちょっと休憩しましょうか」と声をかけ、一度クールダウンのため、お水を飲んでもらったりして、お話することもあります。酸欠・過呼吸状態になってしまうと、女性は、自分の体が制御できなくなってしまう場合さえあります。その間の状況を覚えていない場合もあります。だから、見守ってあげることが大事なんです。