多くの男性は、女性とSEXするときに、自分が「射精する」という目的とともに、女性を逝かせたい・・・と思っているんです。それで、指などで女性の性感帯、特にクリトリスやGスポットばかりを執拗に刺激したりして、なんとか逝かせようとする行動をします。それこそ、AVのように「逝く、逝く、逝っちゃう!!」と女性が雄叫び、ヒクヒクするのを期待しているんです。
そうすると、女性の中には、「あっ、逝かせようとしてるね?」と感づいていることだってあると思います。それで、急に興ざめしたりして、かえって感じなかったり、男性が一生懸命やっているから、感じてないとまずいと思うのか、あるいは、男性が女性に「逝った?逝った?」と聞くから面倒くさいのか、逝ったフリをすることがあると思います。「逝く」ということだけにこだわってしまうと、かえって、いろんなことを考えてしまって、逝かないということもあると思います。
私との相談などの話の中でよくあるのが、実は、男性とのSEXで逝ったことがない、逝くようになりたい、ということなんです。でも、何がなんでも、逝かないとダメですか?逝くことに、こだわるのですか?「本当の」逝くというのは、意識してできるものじゃないのです。でも、意識してしまうと、かえってそれが、女性の自分への重荷になってしまいます。この際、逝かないから、逝くようになりたいなんて、どうでもいいと思ったほうがいいです。逝くことだけが、SEXじゃないです。それよりも、女性の、カラダが、心が、脳が、気持ちよくなるというのではダメですか?逝かせるテクニックなんて、あってもなくてもどうでもいいんです。それより、手と手、足と足、顔と顔、体と体を密着させて、お互いの体温・ぬくもりを、汗を、そして愛を感じながらではダメですか?SEXって、性器どうしの結合だけじゃないんです。ただ体を合わせているだけでも、女性の脳は、感じるんです。そこで感じるもののほうが、ずっと深いものがあります。時として、性器どうしを結合しなくても、女性は下腹部の密着、肌のぬくもりで気持ちよくなって、女性の子宮が動き出して、気持ちよくなることもあるんです。
そこでちょっと提案したいのが、2人で一緒にお風呂に入るということです。あまり小さなお風呂は無理がありますが、たとえば、ラブホテルの大きめのお風呂やプライベート露天風呂付きの温泉旅館の露天風呂など。泊りではなく、昼食付き日帰りのプランのある旅館も。「え~、昼間に一緒に露天風呂入るの恥ずかしい!」と思うかもしれませんが、そのドキドキ感が結構刺激になって、しかも一緒に入ると、その密着感が癒しにもなり。
私が、女性にラポール・セクシャル・トリートメントを行うときに、女性が逝くということにこだわりません。女性が逝くことより、気持ちよくなってもらえていること、逝くことは「目的」ではなく、「結果」と考えています。逝くこと、逝かせることに、こだわらず、幸せな気持ちになった、気持ちよかったと心の満足感、幸福感を感じられることのほうがいいと思います。