もくじ

 なぜ人間は365日SEXが可能なのか

個人個人の違いはあれ、

人間は、「その気になれば」365日SEXが可能ですよね。

まあ、なかなか365日SEXしている人は

多くはないと思います。

もちろん、状況にもよるでしょうけど。

では、ネコ、イヌ、クマなど他の動物が繁殖期、

特定の交尾時期 というものがあるのに、

なぜ人間はそういう特定の時期がなく、

その気になれば、365日SEXが可能なのか

考えたことありますか?

あまりないと思います。

なので調べてみました。

 

他の動物の多くは繁殖期があるけれども、人間には繁殖期がない。

多くの野生動物は季節繁殖で、エサや気候などの条件により、

特定の時期しか子供を育てられないということがあります。

たとえばクマは、6月~8月が交尾期で、

冬眠中に数グラムという「超未熟児」の子供を出産し、育てます。

冬眠中に消耗した体力を交尾期までに回復させるため、

春から初夏は採食に時間を費やします。

また、秋は冬眠に備えて、果実を大量に食べ、体脂肪を蓄えます。

だから、こういう時期は、採食にいっぱいいっぱいで

とても繁殖行動なんてやってられない。

ネコの場合は、

メスの繁殖期が2~4月上旬、6月~8月がピークと

言われています。

オスの発情期は、メスに合わせて連動する傾向があります。

比較的温暖な時期に集中しているのは、冬よりもエサが豊富で

環境が温順な季節に出産したほうが、子の生存率が高まるためと

言われています。

動物に繁殖期があるのは、子を産んだり育てたりするのに

好適な環境が必要だからということがありそうですね。

 

では、人間の場合ですが、

人間だって、昔から春夏秋冬、季節の影響を受けているはずです。

しかし、火を起こすことを発見し、環境をコントロールすることを

覚えたので、自然を生きるうえでの季節繁殖が、

人間には必要なくなったということになります。

では、季節繁殖のない牛なども365日可能ではないかと

疑問があります。

牛のメスの性周期は21日ですが、発情期にならないと、

オスの交尾を許さないという研究考察があるようです。

多くの動物で、オスは基本的に「常時臨戦態勢」のため、

「やらせてくれるメスがいればいつでも喜んで」というのが

オスの基本戦略ですが、

メスは、排卵期でもなく、妊娠の可能性がないのに、

「やらせない」というわけです。

人間の男は、牛などのオスと同じですね。常時臨戦態勢です。

男が「野獣」などと言われるのは、こんなところでしょうか。

では、女は、発情期(=排卵期)でなくてもSEXします。

まったく妊娠の可能性がないのにSEXするのは

人間くらいなものです。

 

人間が、知能や理性、感情というものを身に付けたからかも。

人間に理性が芽生え、女性がみだりに発情のサインを

男性に示さなくなったので、

いつ発情すれば良いか判らなくなった男性が、

年がら年中発情するようになった

と言う説もあります。

人間の場合は、文明化するとともに、出産や子育てのための環境を、

自分の手で整えることができるようになったために、

いつでも繁殖行動に入ることができるようになったのでしょう。

そうすると、自分の都合で繁殖行動できるほうがいいわけです。

 

なぜ、人(人間)はSEXするのか?

ここからは、他の動物との比較ではなくなりますので、

人間と言わず、人と記します。

 

人がSEXする一番の理由

一番の理由は、子孫を残すという生物的な本能ですね。

まさか、今どきキスだけで赤ちゃんができると

思っている人はいないと思いますが、

昔の性教育って、そういう肝心のことを

教えてくれないから、何年か前は、

「キスすると赤ちゃんができる」と信じていた人が本当にいました。

 

SEXしたいって、性欲があるから。

では、「子孫を残す」という目的を持たない人は、

なぜ、SEXするのか?

そんなの簡単、SEXしたいって、性欲があるから。

まあ、そうですけど。

一般論としては、

男性の場合は、睾丸で精子が作られますが、

性欲は、睾丸が分泌するテストステロンという

男性ホルモンの分泌によります。

男性の場合、20代から、このテストステロンが徐々に減少し、

だんだんと性欲が減少してくるのが一般的です。

女性の場合は、排卵期前後には性欲が高まり、

生理前や生理中には性欲が控え目になるのが一般的で

これもまたホルモンの作用です。

でも、その一般的にあてはまらず、生理前や生理中でも

性欲が高まる女性はいらっしゃるわけで。

女性の性欲の年齢的なことについて言えば、

エストロゲン(性欲を高める女性ホルモン)の分泌が

30歳前後でピークを迎え下がっていき、

代わりにテストステロン(性欲を高める男性ホルモン)の分泌が

多くなっていき、60歳くらいまで続きます。

また、プロゲステロン(妊娠中に大量に分泌される性欲を抑制する

女性ホルモン)のレベルがエストロゲン以上に急激に下がり、

更年期前では殆ど分泌されないとのことです。

そのため、30代以降の女性は、性欲が強くなるということなんですね。

 

性欲があれば、SEXするとは限らない。

しかし、性欲があれば、SEXするとは限らないですね。

では、性欲だけでないとしたら、

人はなぜSEXするのでしょうか?

それは、SEXが愛と密接に関係していると考えればわかりますね。

SEXは、愛し合う者同士の究極の愛情表現と言えます。

大好きな人と、触れ合い、こころもからだも深く交わり、ひとつになる。

快感を求め合い、愛を確かめ合い、喜びを共有する。

しかし、SEX=愛、愛=SEX とは言えない面もあります。