もくじ

「外派」と「中派」 ・・・「外派」は、本当の気持ちよさを体感していない。

SEXについての女性の方の話で、

「外派」とか「中派」というのがあります。

実は、外派と言うのが多いのですが、

外派と言うのは、クリトリス、膣口でのオーガズム、

中派と言うのは、膣の中でのオーガズムを指しています。

クリトリスでは逝くのに、膣の中では逝けないという話をよく聞きます。

すなわち、SEXで男性がペニスを挿入しても、

女性は膣の中では逝けない、というものです。

 

その結果、

SEXでも、前戯までは良かったのに、

男性がペニスを挿入したら、気持ち良くなくて冷めてしまった。

また、SEXよりもオナニーのほうが逝けるので、

男性とSEXレスになっているという現実です。

 

本当はクリトリスよりも、膣の中でのオーガズムのほうが、

比べものにならないくらい、気持ちいいのです。

ただ、それを知らない、体感させてもらっていない女性が多いのです。

 

クリ逝きと〈膣〉中逝きの違い

では、クリトリスへの刺激と膣の中の刺激はどう違うか

クリトリスは、男性で言うと亀頭です。

クリトリスそのものは敏感で、

クリトリスへの刺激は、陰部神経(末梢神経)を伝わり、

クリトリスでのオーガズムは、強いものの継続時間が短いです。

男性の射精時のオーガズムに似ていて、瞬間的なもので、

その、スパークのようなオーガズムがゆえに、

外派の方はこの瞬間オーガズムに病みつきになってしまうんです。

 

膣の中ですが、膣の中というのは

実は全体的には鈍感なんです。

出産するために子宮からだんだんと膣の方に出てくるわけですから。

しかし、膣口側の約3分の1は奥側よりは敏感にできています。

ですから、膣口あたりで感じるという女性も多いのではないかと思います。

膣の中の性感帯で主なものは、膣口あたりとGスポットとポルチオです。

「膣の中逝き」と言っているものは、

上記3つを言う場合があります。

 

実はクリトリスの神経というのは、

クリトリスだけでなく、クリトリスから膣口のほうまで二股に伸びています。

小陰唇の部分もクリトリスの神経で、

女性によっては、クリトリスよりも尿道口や少し膣口に近いほうが感じるという方もいます。

膣口あたりの膣の中への刺激、実際には膣の中なのに、クリトリスの神経に伝わり、

クリトリスでのオーガズムのようになっている女性もいます。

指やペニスの膣への挿入でオーガズムになっているので、

「中逝き」したと思っている女性もいらっしゃいます。

 

Gスポットは膣内ではなく膣と恥骨の間にあり、

Gスポットへの刺激は、下腹神経を伝わり、

Gスポットでのオーガズムは、

全身や主に下半身に絶頂感が伝わり、継続時間は長いです。

しかし、男性のペニスの挿入では、位置的にGスポットは刺激できません。

 

ペニスの挿入で膣奥で逝くというのは、ポルチオで逝くということで、

ポルチオ(子宮膣部)は子宮口が膣側にせり出している部分、

子宮口のまわりの部分を言います。

「ポルチオ性感帯」ということばがありますが、

ポルチオ、内臓、骨盤を含んだもっと広い部分のことです。

 

ポルチオへの刺激は、迷走神経、そのため、脳に直接つながります。

ポルチオでのオーガズムは、全身に伝わり、継続時間が長く、

断続的に繰り返したりします。

また、脳を混乱に巻き込んでいくようなオーガズムで、

意識が正常でなくなるような状態になります。

ポルチオは、いきなり刺激しても痛いだけで、

ある程度、前戯を施し、「開発」されないと、快感、エクスタシーは得られません。

ただ単にペニスを挿入してピストン運動しただけでは開発されません。

 

「ポルチオ・オーガズム」を体感している女性のほうが少数なんです。

ポルチオで逝くということを体感している女性は

約1割と言われています。

ということは、女性の大多数、9割程度の方は体感していないということになります。

もしかしたら、体感されていない方は、少数派と思ってしまったかもしれませんので、

体感していない女性のほうが圧倒的に多いのです。

それ以外の女性は、ポルチオで逝くことができないのではなく

開発されていないだけなのです。

 

「ポルチオ・オーガズム」は

激しい運動のようなSEX(スローSEXは激しい運動ではありません)でもないのに、

背中を中心に、じっとりと汗が出てくる、

体が中からあたたかくなってくる、熱を感じる

お腹(おへそと女性器の間)が、体の外から見て

ときどきけいれんするようにぼこぼこ動く、

短距離走を全力疾走したあとのような、息遣いになる、

体が浮いているような感じになり、雲の上にいるような(たとえです)感じになる、

眠っていないのに、眠りの中で夢を見ているような感じになる、

気持ちいいというのは実感できるけど、脳の中がぼんやりとか、真っ白のような状態になる、

手や足の動きが自分で制御(コントロール)できなくなる。

このポルチオ・オーガズムを体感している女性は、

「体外式」でも逝きやすくなることが多いのです。

中にはいきなり「体外式」で逝く女性もいらっしゃいます。

 

ポルチオ・オーガズムが、ちょっと鎮まってきたかなという状態で、

ハグしようと、女性の体に触れると、

いきなり波がまた来たかのように、突然、無意識に逝くという状態が

くることもあります。

そういう状態なので、飲料水を飲んでもらったり、

休んだり、意識を呼び戻すことが必要となることがあるのです。

 

ポルチオ・オーガズムを体感している女性

女性の1割程度と書きましたが、

私の行っている「セクシャル・トリートメント」の施術で、100%とは言わないまでも、

2、3回めくらいからポルチオ・オーガズムになる方は多く、

初回から、このようになる方もいらっしゃいます。

そのためには、緊張状態ではなかなか難しく、

リラックスした状態になっていただき、

そして、ご自分の体からの、本能的な(無意識な)反応を抑えなくていい、

ダメなんじゃないかと思わなくていい。

体からわきあがるままでいい。

すべてを受け入れますとしています。

そして、信頼していただけるということが、

女性が、心と体の両方を開いてくださることにつながっているのかなと思います。

 

さて、どの女性でも、ポルチオ・オーガズムという状態になるのは可能なんです。

それなのになぜ体感できていないのか?

パートナー男性とのSEXでポルチオ・オーガズムができない、

その原因となっているものとして、

それは、男性の射精を目的としたジャンクSEX

2、30分で終了してしまうファストSEX、

そんなものでは、女性に可能性があっても体感することはむずかしいのです。

 

では、どうすればポルチオを開発できるか?

ペニスの挿入が可能な関係でしたら、

男性が動かない(動かさない)SEXをすることです。

 

ポルチオ・オーガズムは、体外からでもできるんです。

ペニスの挿入が可能な・・・

あれ、媛之天翔は、セクシャル・トリートメント(性感)では、

本番行為(ペニスの挿入するSEX)NGのはずですよね?

どうやって開発しているの?と疑問に思った方、鋭い(笑)

 

ポルチオ・オーガズムというと、

膣の奥、ポルチオ(子宮膣部)を、

ペニスや指で、バイブなどで、刺激することばかり、思ってしまいますよね。

私は、バイブなどの道具は使わないし、本番NGだからペニスの挿入もしない。

指も長くないので、届かない、

あれ、無理だね、となってしまいます。

 

媛之さんはどうやって、ポルチオ(子宮膣部)を刺激しているのですか?

と質問をうけたことがあります。

実は・・・・

膣に「挿入」などしなくても、ポルチオ刺激ってできるのですよ。

「体外式ポルチオ性感」と呼ばれているものなんですが、

女性の骨盤、恥骨、おへそ下のおなか、おしりなどを、

体の外から刺激(ゆらす)することによって、

女性に気持ちよくなってもらえる可能性があります。

場合によっては、この「体外式ポルチオ性感」だけで、

オーガズムに達することさえあるんです。

ハグしている状態、対面座位をイメージさせるヤブユム(タントラ)の姿勢の状態で、

男性が、下腹部(ペニスを意識して)女性の下腹部に当てる、

それをやっていて、膣に挿入もしていないのに、オーガズムになる女性もいらっしゃいます。

たいていの場合、女性ご本人も意識していないので、

自分の体の中からの起こる現象にビックリされることもあります。

もちろん、そこにまでいくプロセス、メソッドはかんたんではありません。

そして、女性が、相手と寄り添う、信頼する、心でつながる(ラポール)

という関係にならなければ、

そこまで到達しないかもしれません。

 

SEXレスになっていて、パートナーとのSEXとに抵抗があるようでしたら、

パートナーと話し合い、SEXそのものを意識せず、

ハグからはじめてみるというのはいかがでしょうか。

結果、SEXという状況になっても、

挿入を急がない、挿入しても動かさない。

もし、パートナーのペニスが勃起しなかったら、

挿入は無理でも、お互いの下腹部を当てているという状態でもいいのです。

そして、何も考えず、雑念を取り払い、お互いに見つめ合い。

そして、そこに一体感ができ、体でつながるだけでなく、心でもつながる。

オナニーや、男性によるクリトリスの刺激では、

このような一体感、心のつながりはない、と言っても過言でありません。

体と心が相手とつながりあう、

「まぐわい(目合い」での気持ちよさ、心地よさは、

相手と、体も心も開き、つながりあうことからしか感じられません。

指やおもちゃでのオナニーは、しょせん性欲解消の瞬間的な快感しか感じられないのです。

「まぐわい」での、膣の中での本当のオーガズム「エクスタシー」

それは、「外派」のクリトリスとは、

比べものにならないくらい、気持ちいいのです。