では、どんな状態であれば、オキシトシンが分泌されやすのか。
それには、緊張した状態、相手に対して警戒しているような状態では分泌されません。
ゆっくりリラックスした状態で、信頼できる人に触れられている状態のときに、
オキシトシンが分泌されやすくなるのです。
多くの男性が、女性の「性感帯」について勘違いしていることがあります。
それは、
「女性の性感帯は、乳首、クリトリス、膣」と思っていること。
だから、そう思っている男性は、
SEXのときに、その部位だけしか刺激しません。
しかし、乳首、クリトリス、膣でも感じないという女性がいます。
どんなに男性が、乳首、クリトリス、膣を刺激しても、
気持ちよくない、感じないという女性もいるのです。
「えっ、そんな女性、不感症でしょ」と決めつけないでください。
もしかしたら、男性の愛撫の方法に問題があるのかも知れません。
もしかしたら、女性の、感じる「スイッチ」がまだ入っていないのかもしれません。
もしかしたら、女性の性感帯は、乳首、クリトリス、膣ではないのかもしれません。
ひとりひとり、感じる部位は違います。
その感じる部位も、女性の「スイッチ」が入っていなければ感じないのかもしれません。
男性のその愛撫の方法では感じないのかもしれません。
女性は、実は「全身性感帯」です。
乳首、クリトリス、膣という部位だけではなく、
全身のいたるところに性感帯があるのです。
でも、どこを触っても感じてない・・・
そうなんです。初めから全身性感帯になっているわけではないから、
乳首、クリトリス、膣や、他のところを刺激しても感じないのです。
では、どうしたら、全身どこでも感じるのか?
そのためには、性感脳が開き「脳が感じる」ようになることなんです。
脳が感じるためには、脳内ホルモン「オキシトシン」の分泌が促進されること。
では、どんな状態であれば、オキシトシンが分泌されやすのか。
それには、緊張した状態、相手に対して警戒しているような状態では分泌されません。
ゆっくりリラックスした状態で、信頼できる人に触れられている状態のときに、
オキシトシンが分泌されやすくなるのです。
つまり、多くの男性が行っている前戯で、
短絡的に、乳首、クリトリス、膣を触れる、刺激するような状態では、
性感脳が開き、脳が感じるレベルにはならないのです。
信頼関係を築いたうえで、ゆっくりと時間をかけ、リラックスした状態になって初めて、
オキシトシンが分泌され、脳が感じるようになる。
そして、女性ご本人でさえも感じないと思っていた乳首、クリトリス、膣でも感じるし、
他の部位でも感じるようになる。
フランスには「女体でもっともエロティックな器官は頭脳である」という名言もあります。
ほとんどの女性の場合、もともと性感脳が開かれているものではなく、SEXの経験によるものなのです。
そのSEXの経験も、緊張や相手に対する信頼のないSEXでは、性感脳は開きません。
女性の性感脳が完全に開かれて、脳が感じるように変化すると、
それまで、感じなかった部位でさえも、突如として、性感帯となる。
「セクシャル・トリートメント」の施術を受けていただく際に、
女性から、
「今まで、男性とのSEXで感じたことがない、
性感で感じるようになれるのでしょうか?」と言われることがあります。
最初は、半信半疑で、緊張して、感じるそぶりさえ見せなかった女性が、
ある瞬間から、いきなり感じる、
しかも、その女性でも、今まで気がつかなかったところ、
意識していなかったところで、感じるということが結構あります。
その瞬間は私もわかりません。
それが、首筋であったり、肩甲骨であったり、脇腹であったりもします。
そして、今まで、男性とのSEXで感じたことがない、というのがウソのように、
全身のあらゆるところで、しかも大きな波が何度も来るように、激しく感じる。
ですから、女性の方も、男性とのSEXで感じたことがないからといって、
自分が不感症、感じない体、と決めつけないでいただきたいのです。