女性特有の病気に、子宮の病気があります。子宮筋腫、子宮癌、子宮内膜症などの病気により、子宮全摘手術という方もいらっしゃるのではないかと思います。病気のことについては、医師ではありませんので、記述は控えます。

では、子宮全摘したら、性欲は?SEXは?女として見てくれなくなるんじゃないか、もしかしたら、SEXしたら痛いんじゃないか、男性が、ペニスを挿入して違和感を感じるんじゃないか、SEXを楽しめないのじゃないか、と思っている方もいらっしゃるのではないかと思います。
子宮全摘しても、性欲に関連するホルモンは、子宮から分泌されているのではなく、卵巣や副腎で生産され、分泌されます。つまり、子宮全摘しても、卵巣があれば、性欲は、ホルモンバランスによるので、子宮全摘が原因で、性欲が強くなる、弱くなる、なくなるというわけではありません。もし、性欲が強くなったとすれば、妊娠に対する心理的負担がなくなるからかもしれません。

子宮全摘したあとのSEXについては、通常は全摘手術をしてから、おおむね1ヶ月以上経てば可能であるとしています。とは言っても、全摘したあとの、膣内部(子宮頸部・子宮膣部)の縫合部分の糸が、完全に溶けるまでに2ヶ月くらいかかるため、出血を起こす可能性もあります。ですから、術後2ヶ月くらいはSEXは控えていただいたほうが無難です。では、その後はどうかということなんです。術後2ヶ月以上経っていて、男性からSEXを誘われてもSEXしたら痛いんじゃないか、出血するんじゃないかと恐くなってしまってできないということになってしまうと思います。実は、子宮全摘後に、恐くてSEXができないのは、それが、意識を支配してしまっているのです。痛いかもしれない、出血するかもしれない、子宮摘出したからSEXなんて無理、濡れないかもしれないし、感じないかもしれない、SEXを楽しむなんて絶対無理、このようなものが、意識を支配している以上、SEXするのを躊躇してしまうのはやむを得ないのです。

では、どうしたらいいのか?このようなマイナスイメージが意識を支配している場合、特に、潜在意識は、感情の記憶を積み重ねたもので、マイナスの感情の記憶が強く残ります。ここに強いプラスの感情がアップデートされると、SEXが恐いという意識も変わるんです。具体的にどうするのか?スローSEXのメソッドで、ゆっくりと優しく、そして挿入もいきなりではなく、ゆっくりと。挿入後も動かさずに、男性のペニスが入っているのに、もしかしたら入っていないんじゃないかと感じる、あるいは、入っていること自体も感じなくなる。そうしていくうちに、大丈夫なんだ、気持ち良くなれるんだ、SEXを楽しめるんだ・・・という意識が大きくなっていきます。

子宮全摘でも卵巣が残っていれば、ホルモンの分泌はあります。また、子宮・卵巣全摘としても、脳下垂体からのホルモンは分泌されます。膣内部が濡れにくい場合は、潤滑ゼリーなどを使用することで性交痛も和らぎます。女性として、感じることもでき、SEXも楽しめるのです。子宮全摘・子宮卵巣全摘した方への施術を行っております。一歩を踏み出すのには、大きな勇気がいると思います。その勇気を出して、前に進めば、何てことなかったんだねと感じると思います。

あなたの一歩を踏み出す勇気を応援します。